おかだの部屋

KJW岡田の体験話をつづります。

木材積算帳

机の上を整理していると昔の木材積算帳が出てきました。

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木造住宅の化粧材となる木枠の積算書ですね。

図面を見ながら1本づつ積算するんですけど・・・・ 根気の入る作業です。

よ~く見てみると、杉一ト とか 杉上小 と書いてあります。

建築用語の略語なんですけど、 杉一ト(いっとう)とは一等級の木材で

簡単に言うと節がある材料の事。 杉上小(じょうこ)と言うのは上小節程度は

入っていますよ!と言う意味。その上の材料は 杉ムジ と言い節のない

ものすごい綺麗な木になります。お値段も高い!

ちなみに、和室でよく見る床柱は、どの様に積算するかと言うと、末口120㎜とか150

㎜とか末口寸法で注文します。末口(すえくち)とは、床柱(丸太)の天辺の直径の

なんです。

天辺が120㎜とすると、丸太は株の方が太いですから、150㎜強ぐらいに

なっているはずですね。大工さんの手で床柱として和室を引き立たせています。

いろいろな呼び方、等級、もっと複雑な物まで大工さんに教えて頂きました。

現代の木造建築では中々そんな材料も使う事が少なくなってしまった様な気がします

が、KJワークスでは現役で頑張っています。

専門的な面白い物があれば、また!ご紹介します。